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大手食品会社の通関部で働く栄養士

2014年07月23日

Eさん
<経歴>
大学卒業後、健康医療食を取り扱う会社へ就職。
健康医療食通販サービスの向上やサイトの運営に携わる。
現在は、冷凍食品や水産加工食品を扱う大手食品
会社の通関部に勤務。

この仕事を選んだきっかけとは?

前職ではメニュー開発を行っていました。そこで現在就業している
会社の製品も利用しており、それを見ながらモノの流れってどうなって
いるのだろうと興味を持ったのが最初のきっかけです。
それから「ショクライフ」を見て食品に関わる仕事でもこれまでと全く違う
仕事もあるんだと思い、担当の方からお話を聞きました。
実際仕事を始めてみておもしろいと感じています。

職場の環境や雰囲気

通関部に所属。通関部は10人弱が在籍しています。栄養士の資格を
持っているのは2人。他は語学が堪能な方や通関士の資格を持っている
方々など。周囲にセフティライフ出身の方も多いので絆が強いです。

お仕事の流れを教えてください。

特に決まった流れはありません。書類を頂いたら、船積み情報、入船、いつ
日本に来て、いつ蔵に入ってという流れを確認します。夕方に「通関が切れる」
という書類がよく来るので、夕方にかけて忙しくなります。(*「通関が切れる
とは?」蔵に入った船積みされた荷物はまだ外国のものだが、その荷物が
日本の荷物になるということ。)
冷凍加工食品の原料となる、魚のすり身・枝豆・サトイモ・ギンダラなどが世界
各地から輸入されてきます。製品として出来上がるまでの流れがわかるのが
おもしろいです。スーパーの冷凍食品売り場で自社の製品を見ると、「あの人が
担当していたものだ」とか「コレが出来上がるまでにたくさんの人が関わって
きたんだなぁ」と思うようになりました。

就業して大変だったことは?

今までと違う業界なので用語を覚えるのが大変です。専門用語とどういう内容か
ということがわからないといけません。専門用語は周囲の人に聞いたりサイトで
用語集を見つけたのでそこで調べたりしています。実物をみてノートに書いて
理解を深めるようにもしています。
仕事を始めて2ヶ月経ちましたが、まだまだ覚えることがたくさんあります。
扱っているものが食品なので検査があります。そのため検査方法やその検査が
どの位の時間がかかるのかなども知っておく必要があります。

これから目指すもの

まだまだ知識がない分、周りに迷惑をかけている部分も多いですが、今後は私が
アシスタントでいてよかったなぁって思ってもらえ、安心してまかせてもらえる人に
なりたいなぁと思います。

編集後記

前職は終電で帰宅することも多かったそうですが、今の職場では自分でメリハリを
つけて仕事ができるので、お菓子作りやスノーボード、お買い物などの趣味も満喫
されています。これから挑戦してみたいのはゴルフとのこと。
お仕事でもプライベートでも積極的に色々と取り組まれている姿勢が印象的でした。
栄養士の職場というと病院・福祉施設などなどイメージが限られていますが、栄養士の
資格を活かして、Eさんのようなお仕事もできるのだと今回の取材を通じて栄養士が
活躍できるステージの広がりを感じました。
前職で栄養士のコミュニティサイトの立ち上げに関わられたとのことで、そのお話しも
色々と伺い、勉強させて頂きました。笑顔がとてもステキなEさん。
お昼休みのお忙しいところ取材に御協力頂きありがとうございました。