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病院【心療内科】での栄養士業務

2014年11月23日

派遣スタッフNさん(31才):経歴
平成8年:大学・家政科卒業 管理栄養士免許取得

平成8年~9年:病院にて献立作成・栄養価計算・食材発注・調理業務

平成9年~10年:乳製品製造会社にて料理・講習会・栄養相談など

平成11年~18年:大手電機会社にて商品説明・イベント企画運営・新商品プレゼンなどの業務

平成18年~現在

就業している施設

心療内科の病院で勤務しています。
患者さんは軽い欝病の方や引きこもり、DV(家庭内暴力)といった、何らかの精神的な病を持つ方が多いです。

患者数は約30名(ベット数90床)、デイ10~15名で、開設1年目ということでまだ患者数が少ないです。

仕事内容

患者管理、献立作成、特別食の献立調整、発注、配膳、ブログが主な仕事です。

患者の管理は主に、食事銭の処理、厨房へ当日食事を取られる患者さんの食数を知らせたりします。
入院していても、食事を食べられる方と食べられない方がいらっしゃるので食数の報告は必ず行います。

患者さんの管理は、主に栄養的な管理です。

調理長から献立が作られた際、その献立のカロリーコントロールを栄養管理ソフトで栄養調整をします。
1日摂取カロリーは女性1600kcalを目標にして、献立の調整を行います。

また、入院患者さんの中には、糖尿病患者さんやエネルギーコントロールする方もいますので、その方に対しては食品交換表を使用して、患者さんに見合った食事を提供できるように栄養コントロールをします。

食事はカフェテリア形式で、患者さんに食事を手渡しで配膳しています。
患者さんに食事を手渡しで配膳することで、患者さんの体調や食事摂取状況が目に見えて分かります。
ほとんどの病院は、患者さんの部屋まで食事をいっせいに配膳するのにたいして、ここでは患者さんがカフェテリア(食堂)に食事をしに来ます。

この形態をとることで、入院当初の患者さんが日に日に元気になったりしていくのが分かります。
患者さんが元気になっていくのを見るととてもうれしく思います。

発注業務は食材の発注です。
当日入荷した食材の検品(食材がちゃんと届いたかどうかの確認)も行います。
私を含め、栄養士が3名いるので3名で検品を行っています。

「ブログ」は、会社HPの中の「今日の献立」とういうメニューの更新を行います。
毎食時メニューの写真を撮り、メニューを載せます。

この病院は、環境や設備が病院らしくなく、リゾートホテルのように。。。
をコンセプトに設計されたようです。

そのため、食事はかなり力を入れています。
食事を考えるのはフレンチ出身のシェフです。

職場に入って

リゾートホテルをイメージした病院のつくりにとても満足しています。
ユニホームは医者・栄養士等、職員すべて同じで白衣は着ていません。
上はシャツ+ベスト、下はチノパンスタイルです。
従来の病院のイメージとは異なり、とても明るい雰囲気です。

職場の問題点

調理時に、調理師さんたちのほとんどがフレンチ出身の方なので、フレンチ用語がたくさん出てきてちょっと戸惑うことがあります。

また、入院患者さんがうつ病や摂食障害の方がほとんどなので、患者さんとの接し方が少し難しいです。
極力、患者さんと出来るだけ多くの時間コミュニケーションを取るようにしています。

現在の仕事のやりがい

患者さんに「私たちがいてくれるととても安心する」と言って頂いたり、食事のことでいろいろ相談に載った時に感謝されるととてもうれしく思います。
この仕事をやっていて良かったと思う瞬間ですね!

今後この職場でどのようなことがやりたいか

設立してまだ1年と新しい病院なので、現状、患者さん1人1人に十分ケアできてないと思います。
今の仕事に余裕が出来たら、患者さんと接する機会を増やして、「栄養ケアマネジメント」などもやって行きたいです。