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介護予防施設

2015年02月01日

派遣スタッフFさん(29才)

経歴
平成10年:短大卒 栄養士免許取得

平成10年~15年:食品・飲料製造販売メーカー勤務にて営業を経験

平成17年:管理栄養士免許取得

平成17年~18年:検診会社にて管理栄養士として勤務、食生活アドバイス担当

就業している施設

県民の健康づくり、生きがいづくりをテーマとして建てられた施設。
介護実習センター、ふれあいホール、介護予防トレーニングセンターの3つが主な施設として複合されたところです。

介護予防を目的としたトレーニングセンターで、40才以上の中高齢者が対象となります。
3ヶ月間で終わる教室制をとっていて、非常に人気があって抽選となることが多いです。

スタッフは運動指導士、看護師、理学療法士そして私、管理栄養士で健康づくりのお手伝いをしています。
医師が診断をし運動可能の許可を得た方が対象となります。

最初に皆それぞれの体力測定をし、その人の体力に合わせた運動(プログラム)を行う教室に振り分けます。
一緒に運動をして体力を向上していくというのが目的です。
医師の診断(運動可否判定)



体力テスト・食習慣検査表



運動指導士・看護士・理学療法士・管理栄養士で健康づくりのお手伝い

仕事内容

栄養士は週1回の勤務で、私は現在教室の中でも【比較的激しく運動のできる】クラスを
担当しています。【65才クラス】【40~64才】の2クラスを午前、午後で行います。

安全に運動を行うというのも目的なので、看護師が血圧を測定したり、

麻痺などがある方には理学療法士が専門につき介助を行います。

参加者から食事記録・体重管理表を提出していただきそれを基に食習慣検査表が作成されます。

その結果から栄養指導を行うのですが、食事の偏りを知ることができ、バランスのとれた食事に興味をもっていただくことができます。

個別にいろいろと相談を受けること多いですね。

その都度お答えするのですが、時間がないときなどは教室の前後に時間をとってお話いたします。

教室は1週間単位で開催されますので、その期間に2つの目標を立てていただいています。
例えば「今週は緑黄色野菜を毎日とる」「毎日30分以上のウォーキングを行う」など、自分でできることを目標にしてもらってます。
教室を卒業した後も継続していただくことが目的でもあるので、この期間に運動習慣や

バランスのとれた食習慣を是非身につけていただきたいですね。

今日は、「バランスの良い食事とは?」をテーマに20分程の講座を行いました。

【タイムスケジュール】

9:00~10:00 教室の準備
10:00~10:30 食事の個別相談、トレーナーさんとの打ち合わせ
10:30~11:45 65才以上の教室(20分程の講義or面談にて食事のアドバイス)
12:00~13:00 休憩
13:00~14:00 事務(体力管理表へコメント記入等)
14:00~15:15 40才~64才までの教室(20分講義or 面談にて食事のアドバイス)
15:15~16:00 個別相談
16:00~17:00 来週の準備、カルテの整理、記録記入

職場での問題点

平成18年9月にオープンした施設なので、ノウハウが無い・前例がないので全てがゼロ・スタートであり、
何もかもが試行錯誤状態であること。

苦労話・困ったこと

試行錯誤状態という事から結果として効率が悪かったなど、
利用者さんに迷惑をかけてしまっている事があるのかな・・・?と思います。

仕事のやりがいを教えて下さい!

長所は短所に変わるじゃないですが、前例がない分、自分達で1つ1つ考えながら創っていく実感があります。
運動指導士・看護師・理学療法士さん達と、こういう風にやってみようとか相談して話合えるというのは本当に面白い。

全然、分野が違う専門家と一緒に仕事しているのですが、健康づくりという同じ目標に向かって
仕事を進めていく事ができるというのはやっぱりとても新鮮だし、視野が広がる実感がありますね。
あとは本当に職場が明るいんですよ(笑)

この前なんかは、利用者さんから施設の側にある公園に「サイクリングしに行かないか?」と
お誘いがあって休日に利用者さんとサイクリングに行ってきましたよ!凄く有難くて本当に楽しかったです。
利用者さんと一緒に楽しむ事ができる、その流れの中で栄養のアドバイスができるのでスッと入っていけるし、
よく話も聞いてもらえます。またちょっと疑問に思った事などもすぐにその場で質問できる雰囲気なので、
そういう利用者さんや私達が自然体で仕事が行える職場というのはとてもいいですね。

今後この職場でどのようなことがやりたいですか?

自分自身がこの様な仕事が初めてなので参加者の3ヶ月の感想をできるだけ沢山聞いて、
それを次の教室に反映させていきたいと思いますし、「教室に参加して良かった」と

言ってもらえるように努力は続けていきたいと思います。