管理栄養士・栄養士の求人や転職・スキルアップを紹介する「ショクライフ」

2014年07月23日

"Y・Mさん
＜経歴＞
短大卒業後一般企業にて総務、品質管理等を担当。健康をサポートする
仕事をと栄養専門学校へ入学し栄養士免許取得。今年3月より保育園で
産休代替の栄養士として勤務。"

栄養士になろうと思ったきっかけ

"もともと健康に興味がありました。健康のことを考えた時に何が一番影響
するのだろうと考えたら、「食」だったんです。食べ物からカラダは
作られるし、もしかしたら、精神的なものも食べ物の影響があるのでは
ないかと思ったんです。将来ずっと自分の仕事として続けていけるものって
何だろうと考えた時に、今の仕事（前職）ではないなぁと思ったんですね。
ずっと続けられ、自分のペースで出来ることはないかなという思いと
合ったのが栄養士でした。結構迷った（栄養士は夜間過程がなく、学校に
行くと昼間仕事が出来ないなど）のですが、家族や職場、自分の年齢など
を考えたときに、今だ！と思って行動に移しました。4月入学なのですが、
その年の2月に決めたんです。今しかない！と思ってからの行動はとても
早かったですね。"

栄養学校に入学して

"正直なところ自分が思い描いていた授業内容とは少し違っていました。
世の中でよく言われる健康情報についてこれは「あってる」、「あってない」
っていうような授業もあるのかなぁと思っていたのですが、そういう内容の
授業はありませんでした。授業内容は、みんなが知っているようなことを
少し掘り下げていくってカンジなんですよね。基礎的なところがメインでした。
それをどう生かしていくのだろうっていう実践的な内容が少なかったです。
実践的なことを踏まえ、だからこういうことをしているんだっていうところを
学びたかったのでもう少し知識と連動して教えてくれるといいなぁと思いました。
課題が多くて課題に追われた2年間でしたね。入学前に思い描いていた内容とは
少し違ってはいましたが、基礎的なことが正確な知識として身につきました。"

栄養士になって

"今年３月から保育園に勤務しています。最初は病院希望で、指導的な仕事がしたいと
思っていたのですが、栄養士だとそのような内容の求人はほとんどありませんでした。
ショクライフを見ていて、栄養コンサルティングの仕事に興味があり、応募しました。
その仕事と縁がなかった時、営業担当の方に保育園の栄養士の案件を勧められました。
大量調理の経験もないのでかなりきびしいと思ったんですけど、調理員の方もいるし、
1年間限定（産休代替のため）の仕事ということで栄養士の経験を積むということでは
いいかと思い保育園で働き始めました。最初は作業手順や、献立作成などどうして
いいか分からず、とても大変でした。栄養士がひとりなので、全体の流れは分かって
いないといけないかなとも思うのですが、フォローしようにも私がよくわかって
いなかったり・・ということも（笑）。初めの頃は、ひとりで時間に追われている
カンジでぐったりしました。職員食と合わせると200食以上作っています。当初
１００食程度の予定で作られた厨房なので、そこで倍量を作るということも大変です。
厨房の雰囲気は栄養士1人と調理員の方5人の計6人の家庭的な温かい雰囲気です。"

仕事の流れ

"・午前中に、2回食や幼児食の準備を行い、終了後午後の2回食を作ります。
・午後からは翌日の食材の発注や事務処理を行います。手作りおやつの日には
　おやつ作りに参加します。おやつは全体の2/3は手作りです。
・おやつの時間になったら、おやつを配膳し、翌日の献立の確認を行います。
・事務処理をして1日の業務終了です。"

職場の苦労話

"もともと、食べることは好きでしたが、調理はあまりしていませんでした。
でも、調理が出来ないと献立が立てられないんですよね～。おいしいって思う
だけでは駄目ですし。自分で作るっていうのが大切だと思います。調理の部分が
少し足りないので大変です。
献立作成が特に大変です。子供が好む味や、切り方とか大切ですが、たまに忘れて
しまう時ことも。組み合わせも、自分がいいと思っても子供にとってはつらいことも
あるのでそういうところも考えないといけません。まだ、あまり余裕がなくて子供達が
食べる様子を教室まで見に行けていません。献立内容の見直しは、給食会議で出た意見や、
残食量を参考に行います。献立はサイクルではなく毎日違うものを出しています。
月に１度のお楽しみ給食では、行事に合わせたり、見た目に楽しいとか、子供の好きな
メニューなどを出しています。ちなみに昨日がお楽しみ給食でした。昨日のメニューは
ドライカレー、ポテトフライ、たこウィンナー（フランクで作って）野菜、メロンでした。
残食が少なかったので好評だったみたいです。誕生日会（保育の一環）の時はケーキが出ます。"

この職場でやっていきたいこと

"残食が少なく、必要な栄養量が満たされる献立が立てられたらいいなぁと思います。
子供達に「おいしかった！」とか「○○好き！」とか言われたら嬉しいですね。
そして献立作成も追われるのではなくて、もっと余裕を持ってできるように
なりたいですね。"

未来予想図

"将来的には管理栄養士を取って、指導やコンサルティング的なことにも
関わっていきたいと思います。予防医学の分野にも興味があります。
そして、自分で何か始めてもいいかなとも思っています。"

編集後記

"献立作成や大量調理など大変なんです～。と言いながらも笑顔で
お話しして下さったYさんからは、充実した毎日を送って
いらっしゃる様子がうかがえました。社会人を経て、専門学校に
入学されているだけに、志の高さを感じました。Yさんのチャレンジ
精神と行動力なら、夢もきっと叶えられるだろうなと思いました。
Yさんお忙しい中、取材にご協力頂きありがとうございました！"