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クラフトビール

2015年03月26日

「クラフトビール」の人気が高まっているのはご存知でしょうか?
低迷するビール市場を打破するために、
毎年酒造メーカーでは第三のビール発泡酒の売り出しや、機能性ビール(糖質・プリン体OFF)
最近では「トクホ」のノンアルコールビールも登場しました。

パッケージや味・喉越し・プレミア感など、創意工夫をしている
ビール業界でいま熱いのが「クラフトビール」なのです!

クラフトビールって何?

クラフトビール(=Craft Beer)とは、
小規模なビール醸造所(工場)で生産されたビールのこと。
1994年の酒税法改正により生まれた「地ビール」と同義に捉えられることもあるが
伝統的で高品質な「ビール職人による本格ビール」と考えられるものを
「クラフトビール」と称し、差別化を図るようになってきている。
(コトバンクより一部抜粋)

ビール職人が丹精込めて造りだした高品質なビールに敬意を表して
手工芸品(Craft)に例えて「クラフトビール」と呼ばれているようです。

こんな特別感溢れるクラフトビールは
今までのビールと何が違うのでしょうか。

作り手が見えるビール

クラフトビールのよいところは、大手酒造メーカーに比べ
種類が豊富ということがあげられます。
クラフトビールは工場によっても味・香り・種類が豊富なので
「こだわりの味」を追求できる楽しみも十分に味わえる世界なのです。

1994年のビールの酒税法改正により、
最低製造数量は2000キロリットルから、60キロリットルへと
規制緩和がされたため、従来の大手メーカー以外の小規模なビール製造会社が
たくさん誕生することとなりました。

ですので、クラフトビールの魅力のひとつは
とにかく種類が豊富である、工場(会社)ごとの個性を感じることが
できる、ということが言えます。

また、クラフトビールは地方に昔からある酒造所(工場)も多いので
ビール職人の顔(作り手)や、そのビールの生い立ちやストーリーがわかりやすいため
ビール作りへの想いに共感したり、好きな職人のビール、好きな工場発のビールを
自ら選んだり、
今までのビール業界にはなかった、
作り手が見える化がされている点が大きな違いではないでしょうか。

ビールに先駆けて、野菜などの産直品については、生産者(農家)の顔が
見える化されており、
農産物だけで商品を選ぶのではなく、作り手の人柄やこだわり、
そして安心感なども私たちの購買意欲を左右する付加価値となっています。

ビール業界も作り手が見える「クラフトビール」がますます浸透することで
作り手と一般消費者の距離が今まで以上にグッと近づく時代がやってきそうですね。