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スーパーフードの魅力
2015年04月09日
スーパーフードってご存知ですか?
食品とメディカルの側面の要素を持ち合わせた優秀食材、または
高栄養食品のことを指します。
健康志向かつ美容のために、普段の食生活にスーパーフードを取り入れている
女性が多いようです。
スーパーフードには明確な定義がありませんが、一般的には
〇抗酸化力が高い
〇栄養バランスがよく、ごく少量でも栄養・健康成分を効率的にとれる
〇低カロリーである
と定義されていることが多いようです。
スーパーフードはアメリカやカナダで使われはじめた言葉で、
アメリカでは2000年頃からロー・リビングフードと言った
加工されていない生の食材(できるだけ自然の状態で食べる)、
あるいは食材を極力生で食べる食生活が注目されていました。
ロー・リビングフードは、元々食材自身が持つ、酵素やビタミン、ミネラルなどを
効率よく食べるために、従来加熱によって失われていた(壊されていた)栄養素を
しっかり摂取するための考え方から生まれました。
ただし、酵素などは低温加熱であれば破壊されないことから、
低温調理法はよしとされていて、この低温調理法がスーパーフードの
含有成分を活かすために最適であったことから、スーパーフードに
火がつくことになりました。
代表的なスーパーフード
スーパーフードの定義は書籍や団体によって、
スーパーフードとしている食品がやや異なりますが、
一般社団法人 日本スーパーフード協会がスーパーフードと認定している
食品の一部を紹介します。
(※以下、一般社団法人日本スーパーフード協会ホームページより一部抜粋)
◆スピルリナ
地球最古の植物で水中で育つ藻の一種。
植物性でありながらたんぱく質が豊富。
アミノ酸、ビタミン、ミネラルに加え、食物繊維、不飽和脂肪酸など50種類以上の
健康・栄養成分が含まれています。
◆アサイー
ブラジル原産のヤシ科の植物。
抗酸化作用のあるアントシアニンが豊富。
鉄分、食物繊維、カルシウム、ビタミンEも多い。
◆カカオ
中南米原産のアオイ科の常緑樹。
苦味成分のテオブロミンには、集中力を高める効果や、リラックス効果があります。
また、フェニルエチルアミンが高揚感をもたらします。
◆ココナッツ
熱帯地方に生育するヤシ科の植物。
ココナッツウォーターは浸透が早く、天然のスポーツ飲料と呼ばれています。
また、カリウムが豊富でめぐりをスムーズにする効果が。
◆ビーポーレン
蜂が集めた花の蜜と花粉を自らの酵素で丸めたもの。
たんぱく質が豊富で、ビタミンやミネラル、酵素なども多く含む栄養食。
少量で元気をつけることができます。
◆ブロッコリースーパースプラウト
ブロッコリーの新芽。「デトックスの王様」とも呼ばれているスルフォラファンを
多く含み、このスルフォラファンが一番多くなるのが発芽から3日目で、
それが「ブロッコリー スーパースプラウト」と呼ばれるもの。
◆チアシード
メキシコ原産のシソ科の一年草、チアの種子。
浸水させると10倍くらいに膨らんでジェル状になるのが特徴。
このジェル状の成分はこんにゃくにも含まれるグルコマンナンという
食物繊維です。
◆アロエベラ
ネバネバ成分のムコ多糖類に、免疫機能アップや抗炎症作用などが。
また、関節や軟骨を形成する成分と同じ性質をもち、
細胞間の水分を保って肌に潤いを与えます。
◆クコの実(ゴジベリー)
中国産のナス科の低木。ビタミン、ミネラル、たんぱく質の他
美肌にも良いビタミンAが豊富に含まれています。薬膳でも使われる食材で、
カラダと心を癒してくれるだけでなく、エイジングケア効果も。
◆麻の実(ヘンプ)
中央アジア原産のアサ科の一年草。現代人に不足しがちなαリノレン酸を
多く含み、たんぱく質源にもなります。
日本でも雑穀のひとつとして、昔から食べられてきました。
代表的なものを紹介しましたが、
これ以外にも「ヤーコンの根」「はちみつ」「マカ」など、
身近な食材でもスーパーフードと定義されている食材が多くあります。
身近なスーパーフードを組み合わせながら
自分オリジナルの自然派サプリメントとして、日々の食生活に
取り入れてみるのも面白いかもしれませんね。