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次の日のさば料理「焼きさばとなすの煮物」 ─青森県八戸─
2016年03月08日
【「八戸前沖さば」をご存知ですか?】
皆さん、さばはお好きですか?近年では、サバ缶で痩せる!!などとブームになり、スーパーでサバの水煮缶が品不足になった事もありましたね。
全国各地、サバはなじみのお魚であり、サバの味噌煮を始め、サバ好きの方が沢山いらっしゃるのではないでしょうか。そんな皆さんに愛されているサバですが、八戸前沖さばはご存知でしょうか。
とにかく脂がのっていて美味しい(^O^)/
八戸前沖さばとは、「八戸前沖さばブランド推進協議会」が認定した期間に、三陸沖の漁場で漁獲され、八戸港に水揚げされたサバのことを言います。
ブランドとして認定する漁獲期間は、八戸前沖さばの価値や品質を維持するために、水揚げ状況や粗脂肪分、重量等を参考にしながら協議会が毎年判断して決定します。
このさば、とにかく脂がのっていて美味しいんです。
何といっても塩焼き!焼いていたら脂がじゅわじゅわ音を立ててなんと香ばしいこと。家にいる時は、「何だー魚かー」とぶつぶつ言っていた子供ですが、八戸を離れ帰ってきたら、「魚―魚―!さば、さばー食べたい!!」と言って、さばでご飯3杯食べています。
傷みやすい「さば」故に生まれた郷土料理
地元を離れて、その美味しさの凄さがわかったようです。
さばが傷みやすい事ということもあったのでしょう。いろいろな料理、保存の方法が受け継がれていると思います。今回は、私が小さいころから家庭の味として食べてきた、次の日のさば料理をお伝えしたいと思います。
かつては近所の魚屋さんが、夕方になると炭をおこし沢山の魚を焼いていました。
次の日も美味しくいただく知恵!10分で主菜の完成!!
さばも半身で串に刺して焼かれており、よくおつかいに行ったものです。
前の日に食べて、残った焼きサバ。すでに焼き魚となったさばと旬の野菜を煮るだけ。味付けは、焼きさばから良いだしが出るので、しょうゆ少々のみ。電子レンジもなかった時代、次の日も美味しくいただく知恵なのでしょう。忙しい時のお助け料理です。
野菜は、なす、ささぎ、さやいんげんなどです。さば缶でも同じように煮るのですが、焼きさばで煮たら一味違いますよ。みょうがを添えたら季節感たっぷりです。
焼きさばをほぐして、胡瓜と酢の物にもします。DAHやEPAを多く含み、コレステロールなどの減少にも一役買います。血合い肉には、鉄分やビタミンも含まれます。忙しい皆さん、是非一度お試しください。10分で主菜の完成です。
「焼きさばとなすの煮物」作り方
[材料]
焼きさば 2切れ
なす 2本
みょうが 4個
しょうゆ 少々
水 少々
[作り方]
1.なすは、縦半分にして皮目に切れ込みを入れる
2.みょうがは、縦半分にきる
3.さば、なす、みょうが、水を入れ、味
を見て、しょうゆを加えて煮含める。
★ いんげん、ふき、などの野菜も同様です