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在宅勤務栄養士の仕事とは?
2017年07月04日
隣の栄養士はどんな仕事をしてるんだろう?と
考えたことありませんか。
もちろん病院・介護施設・保育園・企業といったカテゴリーの違いもありますが
同じ職場でも勤めているクリニックの方針や環境によっても
栄養士の置かれる状況は大きく変わってきます。
今回は最近世の中的にも増えて生きている組織に囚われない
在宅業務を中心にお仕事をされている栄養士さんに
在宅勤務のお仕事について聞いてみました。
どんな仕事でも良し悪しはあるものです。
お仕事選びの選択肢のひとつとして参考にしていただければと思います。
在宅でできる栄養士業務と
まずなぜ「在宅」を選択したのか、に触れておきます。
転職活動中は就職を希望していたのですが、子供が小さかったこと
特に小学校に上がる時には帰りが保育園の時よりも早くなり
近くに子育てをサポートする家族もいなかったことがあります。
女性が活躍できるようにと国は動いていますが、
時間の制約があるとなかなか正社員で就職することは難しいように思えました。
そこで割り切って在宅でできる仕事を探しはじめ、少しずつですが
今の働き方で成り立つようになってきました。
まず「在宅」だからと言って会社に勤めている時と業務内容が
ガラッと変わることはありません。
私が在宅で行っている業務は主に3つ。
ひとつが、特定保健指導業務などの健康をサポートする業務。
特定保健指導は対面面談のイメージが強いですが、電話やメールでの
サポート業務も多くあります。
ですので、在宅でできる電話・メールを中心に空いている時間を使って
効率よく電話・メールをかけるようにしています。
ただ、タイミングよく相手が電話に出ないこと、メールの返信がなかなかない
などもありますので、1日の中で時間を区切って自分のペースを
作りながら、できるだけ効率よく行っています。
ふたつめが、レシピ開発です。
自宅のキッチンであれば使い慣れているので、効率よく仕事ができている
と思います。買い物やアイディアを生み出すのに苦戦することもありますし
同じメニューを何度も何度も試作し、それを一定期間家族にも出すので
家族からは大ブーイングが起こることもしばしばですが
家族の意見も聞いたりしながら、レシピ開発も楽しみながらできています。
最後は、栄養価計算のお仕事です。
これはレシピの仕事をしているので、それに付随して発生することが
多いですが、パソコン1つあればできる作業なので、在宅でできる
ありがたい仕事のひとつです。
主な3つの仕事について簡単にご紹介しましたが
「在宅」でできる仕事って意外とたくさんあるんですよ。
また助かる点としては通勤時間も仕事に充てられること。
毎日片道1時間(往復2時間分)の時間を仕事に充てられることは
とても助かります。
成果物がすべて
先述したように「在宅」でできる仕事は多岐に渡りますが
どれも契約形態は「業務委託」となるため
成果物(結果)の完成度がすべてです。
もちろん適当な仕事をしていたらお客さんはリピートしてくれませんし
自分で行った仕事の完成度やクオリティーが直接、お金や今後の
契約に関わってくるため、期待以上の成果を出す必要があるかもしれません。
「在宅」をはじめた当初は、インターネットの在宅のサイトに登録し
オファーを待っている状態でした。
同じように在宅の仕事を希望して登録している栄養士の数が多かったことを
覚えています。
依頼先がたくさんあれば、その中から選んでもらいリピートしてもらうためには
先ほど言った成果物のクオリティーが1番わかりやすいと思います。
信用・信頼を勝ち取ることが仕事をいただけるコツです。
さらにお客さんと顔を合わせることがほとんどない「在宅」では
成果物とコミュニケーション能力が生き残っていくための鍵だと
思っています。
時々「在宅」=「楽な仕事」と思っている方がいるようですが
「在宅」では誰も自分のことは守ってくれません。
時間の自由が利く分、時には自分に厳しく、そして自己管理ができないと
続けることが難しいと感じます。
「自由」ってそうゆうことですよね。
合う人にはとても働きやすい「在宅」勤務。
これから転職や就職をされる方々に少しでも参考になれば幸いです。