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人に教える「講師」の仕事とは?
2017年07月18日
今回も隣の栄養士シリーズで
色々な職場や勤務形態で働く栄養士さんに話を聞きてみました。
今回は人に教える「講師」の仕事を取り上げます。
講師も種類はさまざまですが、
専門学校の学生に向けた授業を主軸に活躍している栄養士さんに
お話を伺いました。
お仕事選びの選択肢のひとつとして参考にしていただければと思います。.
講師デビューまでの道のり
結婚をし子育ての期間は、仕事から完全に離れてしまっていたので
いざ復帰しようと思った時に、いきなりフルタイムは抵抗があったため、
栄養士の資格を活かせるアルバイトを中心に探していました。
元々講師になりたい!と思っていたわけではありませでしたが
人前で話すことは好きだったので
パート先や栄養士のコミュニティで「話す仕事をしたい」ことを
周りに話していたら声をかけて下さる方が増えていくようになりました。
ですが突然「人前で話す」ことはハードルが高かったので
最初は少人数の料理教室や健康講座などからスタートをし
人前で話すことに徐々に慣れていきました。
毎回の反応を見てどうやったら相手に伝わるのか?
楽しんでもらえるのか?
心を掴めるのか?
を試行錯誤しながら自分のスタイルが出来上がっていったように思います。
いきなり大舞台は誰でも難しいと思いますので
はじめは小さな規模からで構いませんので、とにかく場数を踏むことが
重要ではないでしょうか。
場数は踏む大切さのひとつに質疑応答や、授業終了後の質問などが
自分のスキルを磨くためにかなり役立ちます。
思ってもないことを質問されたり、授業で話したことが理解が難しく
もっとわかりやすく説明しなおさないといけないシーンなど
状況は多岐に渡りますが、どんな「質問」にも対応できるようになることを
ひとつの目標にするのもいいかもしれません。
それほど「質問」は自分の気づきにもなる貴重な場面です。
講師の仕事の面白さ
このようにコツコツと少人数であっても毎回与えられた仕事を責任を持って
丁寧にやっていたので、
そういった姿を見て「講師」のオファーをくれた方も多かったように思います。
専門学校の講師の話をいただいた時は、正直自分にできるか悩みましたが
今ではその専門学校も6年目になり
人前で話すこと、伝えること、教えること、そして教材の作り方など
自分なりに随分と力がついたと思います。
専門学校は1年スパンで授業が構成されているので
来年はまた同じ授業をするわけですが、
生徒が違えば授業の雰囲気や進め方は全く異なってきます。
毎回感じるのは、いくら話すことに慣れたとしても
日々1つずつの授業に同じものはなく毎日雰囲気もペースも異なります。
私にはかえってこれが刺激となり、そして講師業の面白さとも思っています。
講師として話すためには、そして人に教えてるためには
その内容をしっかり理解しておくことは前提です。
新しい分野を教えるときは、その分野の知識を吸収するだけでかなりの時間を使いますので、
「そんなに時間がかかっていたら
時給にしたらとても安いね」とよく言われます。
確かにそういった時間も含めればそうかもしれません。
ただ、教えるために自分の頭に叩き込んだ情報は、財産です。
仮に今の専門学校をやめたとしても、他のところでスキルは活かせますし
また現在も講師をする傍ら、出版物の監修や執筆など、自分の知識を活かした
専門性の高い仕事ができています。
どんな仕事でもきちんとすれば、
・周りで見てくれている人がいる(信頼・信用に繋がる)
・スキルアップ(知識は自分の財産になる・お金では買えません)
・気づき(マニュアルには載っていない、肌で感じるノウハウが蓄積されます)
が必ずついてきて、次の仕事へと循環していきます。
ホップステップジャンプで、いきなりジャンプはできません。
まずはコツコツと自分の目の前のことを着実に、そして100%の力で
行っていくことをしてみて下さい!
必ず道が開けるはずです!!