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日本食品成分表が改定されました!
2014年07月23日
"今回は、昨年11月に改定された日本食品成分表2010の概要をお知らせします。
日本食品標準成分表は、戦後の国民栄養改善の見地から、食品に含まれる栄養
成分の基礎的データ集として昭和25年に経済安定本部が取りまとめたことに始まり、
60年間にわたって継続的に取組まれてきているものです。
今回の日本食品標準成分表2010は、平成17年の五訂増補日本商品成分表の公表以来
5年ぶりの改定ですが、内容的には新たに7つの成分項目が追加収載されたもので、
五訂増補に本食品標準成分表の再増補に近いものになっています。"
日本食品標準成分表2010概要
"◇収載食品数 1,878(五訂増補日本食品標準成分表と同じ)
◇成分項目 50項目(五訂増補日本食品標準成分表は43項目)"
今回新しく収載された成分項目
"○アミノ酸組成によるたんぱく質
今回同時に改訂される「日本食品標準成分表準拠アミノ酸成分表2010」の各アミノ酸量から
アミノ酸の脱水縮合物の量として算出したもの。
これまでは、窒素量に窒素-たんぱく質換算係数を乗じた量のみがたんぱく質量として収載
されていましたが、今回の追加収載により、実際に摂取されているたんぱく質の量をより
正確に把握できるようになりました。
○トリアシルグリセロール当量
「五訂増補日本食品標準成分表脂肪酸成分表編」の各脂肪酸量からトリアシルグリセロールに
換算した量として算出したものです。これまでは、ジエチルエーテルなどの溶媒で抽出した
物質を重量法によって分析したものを脂質の成分値として収載していましたが、今回の追加
収載により、実際に摂取されているたんぱく質の量をより正確に把握できるようになりました。
○ヨウ素、セレン、クロム、モリブデン及びビオチン
食事摂取基準に言及がありながら、食品成分表には収載がなかった微量栄養素の成分値が、
主要食品について収載されました。"
☆追加事項などを、しっかり確認し食事相談や、給食業務、家庭で生かしていきましょう