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ピーマンとパプリカの違い

2014年07月23日

 料理に彩りを添えてくれるカラフルな野菜たちです。
ピーマンとパプリカの種類や栄養成分の違いは一体何でしょうか?!

種類の違い

ピーマンもパプリカも同じ「ナス科とうがらし属」に属します。
よって、なす、唐辛子とも同じ仲間に入ります。
ちなみに唐辛子の品種分類は
甘味種・・・ベル型。緑色ピーマンが代表
辛味種・・・小型の品種。しし唐が代表

【ピーマン】
 唐辛子の辛味のない品種を改良したもので、緑のピーマンは未熟果、赤ピーマンは完熟したものです。
 色の違いは品種と熟度によるものです。赤ピーマンは緑ピーマンの倍以上の日数がかかり、熟すに連れて甘みも増してきます。
 ピーマンは、味に癖がありますが、品種改良により臭みがなくなった昭和50年代から大衆化されました。

【パプリカ】
 「巨大ピーマン」と言われ、従来のものに比べ、若干大きいもので、色は赤、黒紫、茶、黄色、白、橙など豊富。
 こちらも品種と熟度によって色が決まります。
 ピーマンに比べて甘味があり、肉厚であることが特徴です。1993年に輸入解禁となり、オランダ、メキシコ、韓国から輸入されていますが、最近では、日本での生産も多くなっています。

栄養成分の違い

 ピーマンもパプリカもカロチン、ビタミンC、ビタミンE、ビタミンA、鉄分、カルシウムが主な栄養成分です。

 パプリカは、ピーマンよりもビタミンCが多く、赤、茶色で2倍、オレンジは3倍近くもあります。
 βカロチンはオレンジ、赤、茶、黄色に多く含まれています。オレンジのパプリカはピーマンの20倍近くも多く含まれているそうです。

おいしい調理法

 ピーマンもパプリカも甘味と香りがあり、加熱するとさらに鮮やかになります。酢とあわせても退色しにくく、これらは共通した特徴です。
 サラダや、炒め物、シチュー、ピクルスなどいろいろなメニューに適します。

 選び方は、ピーマンもパプリカも全体の色が均一に濃く、表面に張りとツヤのあるものを選びましょう。
 へたの部分も緑の鮮やかなもので、しっかりしたものを選ぶと新鮮です。
パプリカは手にとってずっしり重いものが肉厚で栄養豊富です。