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コラーゲンについて

2014年07月23日

 サプリメントだけでなく、お茶、清涼飲料水、お菓子、ヨーグルトなど、コラーゲン入りの食品をスーパーやコンビニなどで見かけることも多くなりました。
 コラーゲンは美容や、健康のためにいいといわれていますので、女性なら1度は試してみた方も多いのではないでしょうか?
 コラーゲンはどんなものなのか、本当に美容効果があるのかを調べてみました。

コラーゲンとは

 コラーゲンは体を作っているたんぱく質のひとつで体内の全たんぱく質の30%をしめています。
 そのうち40%は皮膚に、20%は骨や軟骨に、残りの40%は内臓や血管などに含まれています。

 コラーゲンは人間の肌や骨、血管、歯、目、関節をはじめ、あらゆる臓器に存在しています。コラーゲンは18種類のアミノ酸からなり、トリプトファン以外の必須アミノ酸を全て含んでいます。

コラーゲンの役割

 コラーゲンの主な役割は、一言でいえば体や臓器の形を整える構造材の働き。
繊維状や膜状になっていて、細胞同士をつなぎ合わせ補強する接着剤のような役割を果し、体の各器官を形づくっています。

 さらに、皮膚にあるコラーゲンは、肌の弾力性を保つ役割を担っており、骨や歯ではコラーゲンの網の目の中にカルシウムの結晶が入り、その硬さを維持しています。血管では、血管の弾力を保つ働きをしています。

 軟骨のイメージが強いコラーゲンですが、骨はコラーゲンの網目組織にカルシウムやマグネシウムが絡みあってできたものなので、骨の重量の20%はコラーゲンです。

また、体内の免疫物質はコラーゲンと結合すると免疫力が増強されることも明らかになり、細胞を増やしたり、傷口を早く治したりなどの生体活動にもコラーゲンが大きく関わっていることがわかってきたそうです。"

食品ではどんなものに多く含まれているの?

 コラーゲンは肉や魚などの動物食品では、ヒトと同じ軟骨や骨、腱、皮、内臓などに多く含まれます。

 肉類では、手羽先、手羽元、鶏ガラ、砂肝、レバー、豚ひき肉、豚足、豚耳、スペアリブ、牛すじ、マトンなど。
 魚類では、かれい、えび、ふかひれ、貝類、どじょう、なまこなど。

 コラーゲンは熱に溶ける性質なので、ゆっくり煮込んであげるとコラーゲンが溶け出してきます。あくや脂を取り除いてもコラーゲンは残るそうです。

美容のために本当にいいの?

 美容のために、コラーゲンをサプリメントとして摂取することに関しては、コラーゲンはタンパク質なので、摂取すると消化、吸収されてしまうため、まだ現時点では確実な老化防止効果は立証されていませんが、肌との馴染みが良く、皮膚表面でうるおいを保つことがわかっているので、乾燥や肌荒れを防ぐ効果が期待できるそうです。

 コラーゲンは、体内で合成される時にビタミンCが必要です。ビタミンCが不足しているとコラーゲンをスムーズに合成することができませんので、ビタミンCを一緒に摂取してあげると効率よく生成できるそうです。