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管理栄養士の起業に必要なこと

2015年03月01日

委託給食会社に就職し病院に配属。現場での調理業務と栄養事務の両方を経験する。
大晦日も紅白歌合戦が終わる頃に帰宅するという激務を乗り越え、1年後に直営の保育園に転職。
離乳食作り、乳幼児食、おやつ作り、行事食作りに携わる。
その後、栄養士業務からは少し離れベンチャー企業での新規事業立ち上げ、顧客管理、マネジメントなど広く浅く色々な経験をしたのちに、フリーランスとして活動を始める。
その後、事業拡大のため株式会社を設立し現在に至る。

ご自身の強みはなんですか?

どうしたらできるのか?実現できるのか?を考える力だと思います。
仕事をしていると、物事に対して「できない方法」ばかりを考える方が多いように感じます。もちろん「できない方法(デメリット面)」を考えることも必要ですが、
「できる方法(解決策)」を知恵を絞り合いながら考えなければ、新しいサービスや改善はその先にありません。
「できる方法」を考える作業はパワーが必要ですが、どんなことでも前向きな姿勢で取り組んで行きたいと常に思っています。

現在の仕事の内容

現在は企業様向けに社員食堂やCaféのレシピ提案や、社員様向け健康支援、
健康経営を目指す企業様向けの食コンテンツの提供を行っています。
その他には、食に特化したホームページの制作支援や、サイト内のコンテンツ提供も行っています。
また、フリーランス時代から活動していたセミナー講師も最近は依頼が増えており、
企業様や行政機関などからもお声かけいただく機会が増えています。

今後のキャリアビジョン

今後は自社ドメインとなるような新規事業を展開し、会社の理念や方向性に共感してくれる仲間を増やして事業を拡大して行きたいと思っています。
推進したい事業のひとつとして、管理栄養士・栄養士の社会的地域の向上や、
職域を広げることもしたいと思っているので、色んなスキルや特技を持つ管理栄養士や栄養士を集め、
その力を存分に発揮できるようなプラットフォーム作りも将来的にできたらと思っています。今はまだ「非日常」の栄養士という仕事を、
一般の方にもっと「日常」に感じてもらえるような社会を創造できらと思っています。

セフティライフより

フリーランスの管理栄養士の方は、年々増えておりますが、起業をするという管理栄養士の方は少ないかもしれません。

近年女性が起業をするということもスタンダードになってきておりますが、プラス「管理栄養士が起業をする」ということは生き抜くためにも大きな強みになりますね。

「フリーランス」「起業する」ともにコミュニケーション力、経験(技術)力は絶対に欠かせないものです。
「できる方法を考える力」が強みだというS.Sさん。
起業するのに必要なものとしては「企画力」ではないでしょうか。


「企画力」を付けるためには、専門知識だけではなく会社人としての知識と常識を兼ね備えていないと出来ないことだと思います。
私自身そうでしたが、どうしても管理栄養士として専門のことだけの仕事をしていると、会社人としての常識とずれてきいるのではと感じる部分がありました。
S.Sさんのように管理栄養士の肩書きにとらわれずチャンスを見逃さずに挑戦し、かつ、管理栄養士であることを忘れずに目指すところを明確にすることが「管理栄養士の起業」に必要な1要素になるのではないでしょうか。