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フリーランスになるための道のり
2015年03月01日
【総合病院 4年勤務】
1年目は栄養士だったため調理業務に従事。
実務経験を得て管理栄養士を取得し、栄養指導、糖尿病教室及び透析教室などにも携わる。
その後、
【80床規模の病院へ転籍出向 3年半勤務】
栄養指導の傍ら、献立作成、発注業務及び給食の現場での調理業務に従事。
【老人保健施設へ転籍出向 3年勤務】
栄養ケアマネジメントをこなしながら、現場での調理が好きだったため、自ら現場に出て調理業務に携わる。
現在は、製菓衛生師専門学校、保育専門学校で非常勤講師、イベントでの栄養相談、特定保健指導、病院での栄養指導、透析教室及び介護予防教室のお仕事をしています。
また、資格教材の作成やコラム作成など幅広く仕事をしています。
ご自身の強みはなんですか?
私の強みは「食に関係する資格」を取得すること、そして「時間の管理」です。
病院や施設等の現場にいたときは、休みがほとんどなく、早番から遅番まで仕事をしていました。
流されて仕事をすることは効率が悪いので、1年に1つは何かしら食に関する資格や管理栄養士がとれる資格(食以外でも)を取るようにしていました。
当時は、忙しいと勉強する時間が作れないと思っていましたが、「時間をつくるのは自分の仕事の能力」だと思い、効率よく勉強ができるよう時間を管理するよう心がけていました。
実はこれがフリーランスで現在働いている基礎になっています。
管理栄養士の資格だけで食に対する仕事はできますが、プラスαとして再度勉強をすると、より深く幅広いところまで知識が増えてきます。
また、取得したい資格がない時は、テレビや雑誌、本などにとりあげられている内容を自分なりにまとめています。
すぐに役立つわけではありませんが、どこからお仕事のお話をいただけるかわからないので、時間があるときはいつも知識を増やすように心がけています。
時間の管理ができるとお仕事をいただいた時にもすぐに対応ができます。
さらに自然に30分や1時間の感覚が時計を見なくてもわかるようになってくるので、指導や講演など時間か限られているときも時計をちらちら見ずにすみますし、話をするときもポイントや時間配分なども自然にできるようになってきます。
フリーランスになったきっかけ
各病院、施設を退職し1~2ヶ月ほどお休みして栄養士ではないアルバイト(保育補助、ケアマネ、子どもの料理教室、ファーストフード店)を行いながら、違う視点から食について考えたり、管理栄養士の働き方、高齢者や子供たちの食への関わりを考えていました。
そんな時、正社員で専門学校の講師の求人があったため、ダメもとで応募しました。
当時はフリーランスで活躍することは考えてはいませんでした。
いろいろな理由により、正社員ではなく非常勤講師での採用となりました。
正社員希望だったので辞退するか悩みましたが、講師の仕事ができるチャンスはきっとないと思い、非常勤講師を受けました。
講師業務だけでは時間があいてしまうので、いろいろな派遣会社などに登録し、特定保健指導などいただけるお仕事は全てこなすようにしていました。
このように、やってみたいお仕事はとりあえず応募するチャレン精神で、人があまりやりたがらないことでもやることが、新たな次へのお仕事につながっていると思います。
採用されなくても、縁がなかったとあっさり割り切り、受けたお仕事はきちんと誠意を尽くし携わる!そうすると自然に継続してお仕事の依頼がくるものです。
このような流れで徐々に働き方をフリーランスへシフトしていきました。
今後のキャリアビジョン
施設勤務時代は、自分で作成した献立が調理して盛り付けるとどのようになるか?
実際に患者様や利用者様に召し上がっていただいた感想などを毎日伺い、献立に反映させていました。
病院や施設にいると、楽しみがお食事になるので行事食などは他の部署の方々と一緒に、食事を通して積極的にコミュニケーションをとるようにしていました。
栄養指導や相談のお仕事では、相談される方に何でも安心して話していただけるような管理栄養士を目指していきたいと思います。
今後も、1つの分野にとらわれず、幅広く管理栄養士として様々な仕事に関わり、どんなお仕事でも誠心誠意を尽くし携わっていきたいと思います。
セフティライフより
忙しいからと言って流されて仕事をしない、人のやりたがらない仕事を率先して行う、知識を増やすための勉強をする!
日々の仕事をこなし生き抜く上で正に忘れてはいけない3原則のように思います。
忙しいから・・・という言い訳、もしくは、現状に満足し更なるステップを目指さない・・・など私にとっても耳が痛いところです。。。
Kさんにインタビューをして、フリーランスで働く人に必要なことは、強い意志と強い精神力のように思いました。