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ダイエットと断捨離の関係

2016年09月15日

9月に入り秋らしさも感じる陽気になりましたが
まだまだ残暑の厳しい時期ですね。
「冷たいものばかり食べて体が冷える、むくんでいる気がする、
そんなにたくさん食べてない割に太った気がする。」そんな思いを抱いている方いませんか?
人はなぜ太ってしまうのでしょうか。

今回は栄養の面からではなく、環境(家の中の状態)とダイエットについて
考えてみたいと思います。

ダイエットと断捨離

先日読んだ本『断捨離で日々ごきげんに生きる知恵』
やました ひでこ著 より印象的な箇所を抜粋してご紹介します。

「モノを、家に取り込むこと、溜めこむこと、食べ物を身体に取り込むこと、
溜めこむこと、それは生活習慣としてとらえれば、まったく同じこと。
質への無自覚と、過ぎた量の取り込み、不完全な排泄で残留する毒素。
それらが家の中で展開しているのか、身体の中で展開しているのか、
場の違いでしかない。

残留した毒素、モノにたとえれば、
今の自分にとって不要、不適、不快と成り果てたモノたち。
にもかかわらず、私たちは、もったいないからと、納戸に、屋根裏にと押し込める。
やがてそこもいっぱいになれば、ガレージにも、物置にも、
と収納空間を増設して封じ込めにかかる。

実は身体もその通りのことをしています。
排泄の不完全、息や汗、尿や便などで、体外に出しきれなかった残留毒素を、
脂肪に押し込める。
そう「脂肪という名の納戸へ」。
脂肪が、身体に必要以上につくということは、ある意味、私たちの身体が懸命にも、毒素の害を防ぐため、格納庫づくりをしているという有難い作用なのかもしれません。

分別、分類クラスの質のモノと食べ物の取り込み、そして処理能力をはるかに超えた過剰な量のモノと食べ物の取り込み。
そして、不完全な排泄によって、溜め込まれていく毒素と、
それにともなう収納空間と脂肪の増加。
もし選択しつくして厳選した質と量のモノと食べ物を、自分に与える習慣が身に付いたならば、
徹底的な排泄を身につけたならば、家も身体も、無理なく、常に新陳代謝が可能な状態となるのです。

断捨離はそのためのトレーニング。
まず家の中のモノから始めるトレーニング。新たなモノの取り込みという「断」と、モノの取り除きという「捨」とが、身についた時、食習慣も、きっと入れ替わるはず。」

身近なものから整える

最近なんだか過剰だなと感じた時、
それが食事なのか、仕事なのか、人間関係なのか、家の中のモノなのか・・・
その原因を突き止める前に、まずは目に入るモノから(環境)から片付けていく。

今の自分にいるのかいらないのか。
秋休みを利用して、いらないものの処分をしてみてはいかがでしょうか。
モノが減り、生活がシンプルになると、身体もシンプルになり、
いらないものはとらない、必要なものだけ取り入れるという、
人間本来のリズム(本能)が目覚めてくるかもしれませんね。

最近の私は、体型と環境、実はリンクしているのではと
この本を読みさらに感じています。

今後も新しいモノ、コトが入ってこられるように、
家にも心にも余白を残しておきたいなと思っています。

ぜひ皆さんも身近な環境について振り返りをしてみて下さいね。