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起業(独立)のハードル~起業日記①~
2016年09月30日
20年後、30年後には、日本から正社員という概念がなくなる。
といったキャッチーな見出しの記事をよく見かけるようになってきました。
モバイルワーカー、1/2正社員、フリーランス等々
終身雇用が当たり前ではなくなった昨今
栄養士の世界だけではなく、仕事の仕方の選択肢は広がり
そして自由度が上がってきています。
ある意味チャンスでもありますが
自由度が高ければ選択肢が増え、自分で決断するシーンが増えることになるので、
逆に悩む方も増えるかもしれません。
ショクライフにご登録いただいている会員様でも
フリーランスや起業したいといった希望を持っている栄養士さんが
ここ数年でとても増えてきたように思います。
栄養士にも注目度の高い、「起業」や「独立」について
数回に渡り、筆者の経験も含め書いていきたいと思います。
少しでも参考になればと思います。
社長は誰にでもなれる
まず起業のハードルについて書いていこうと思います。
起業をすると起業をしていない方はみなさん「すごい」と
褒めて下さいます(笑)
ですが、起業をしたら自動的に社長になるわけで
しかも株式会社を作るには、手続き時に約25万円ほどかかりますが、
資本金は会社法が変わったため、以前ほどハードルは高くなく
たった1円で会社が作れる時代になりました。
以前は株式会社を作るときには1000万の資本金が必要でしたが
資金がなくても能力、情熱がある人たちがもっとハードルが低く
チャレンジできるようにと会社法は改定されました。
※会社設立が身近になって誰でもチャレンジできる環境にはなったものの
その反面、その気軽さを悪用しペーパーカンパニーなど犯罪のために会社を
たくさん作る人も増えているようです。
銀行口座を作るときは審査が厳しくなったということもあるようです。
(あくまで経験値と周囲の情報より)
ですので、とりあえず社長になってみたい方(笑)
想いがあった起業を視野に準備をされている方、
手続きにかかる費用はディスカウントできませんが
資金は1円で社長になれますのでぜひチャレンジしてみてください!!
そして、社長はいまや日本に250万人いるとされています。
個人事業主も含めると500万人。
100人いたら5人は社長。
全国の部長や課長と呼ばれる人より人数は多いかもしれませんね。
栄養士・管理栄養士のみなさんが思っているほど
起業や社長は雲の上の存在ではなく
やろうと思えば誰でもチャレンジできるものなのです。
独立の選択肢もさまざま
先ほどは株式会社のことを中心に書いてきましたが
独立するには株式会社だけではなく
合同会社、一般社団法人、NPO、フリーランス、個人事業主など
方法はいくらでもあります。
自分自身で思い描く未来がどうなりたいか?によって
選択肢は変わってくると思いますので
どの形態を選択するかはよく考えて選びましょう。
筆者が株式会社を選択した理由は、細かく説明すればたくさんありますが
一番は「信用」の部分が大きかったのではないかと思います。
仕事をする先が会社であれば、こちらの受け皿も会社であることが
個人単位で受注するよりも信頼度は格段アップします。
(結果アップしました)
案件によって個人事業主ではNGの仕事もありましたので。
株式会社にすることで「信用」はアップしますが
個人事業主よりも税金面や、事務所の家賃、税理士などなど
負担しなくてはいけない費用も増えました。
自力で経理も処理したり、家賃も自宅でということであれば
いくらでも固定費は抑えることはできますが…
会社を回すためのお金の詳しい話は、また別の回でお話しすることにします。
タイミング
起業や独立のタイミングは人それぞれです。
勢いで起業する方もいれば、綿密な計画の元に起業をする方もいます。
女性は特に結婚や子育てなど、ライフスタイルも変わりやすい
変えざるを得ないシーンが多く、タイミングは難しいと思います。
「準備ができたら起業しようと思います」
「まだスキルが起業のレベルに追いついてないから」
「もっと勉強して自信がついたら」
という理由を話す方がとても多いように感じます。
筆者の個人的な意見ですが
準備も勉強もスキルも、完璧に準備できたー!と思えることって
一生ないと思うのです。
起業や独立を考えている向上心のある方なら、なおさら。
もっと。もっと。と上を目指してしまうのでゴールなんて
ないのではないでしょうか。
自分のスキルを高めることはもちろん失敗のリスクを減らすためには
必須で大切な心掛けだと思いますが
その部分に慎重になりすぎてしまい、チャレンジが遅くなってしまうのは
時間がもったいないと感じます。
筆者は経験が何よりの「宝物」だと思っています。
本やセミナーでいくら勉強をしてインプットしても
経験で得たものは本に書いていないですし、ネットにも書いていません。
仮に失敗をしても、起業・独立という経験をスタートするが早ければ早いほど
自分にノウハウが蓄積されていくので
早く起業して色んな失敗・経験ができてラッキーと思えるのです。
リスクの考え方やタイミングの考え方は人それぞれですが
シンプルに「まずはやってみる」が一番の近道のように思います。